2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ「つる」と呼ぶかといえば

さて。 昨日放送分で、草々(青木崇高)が予想しはった初稽古は、「つる」でした。 これもですね。まさに入門者向けのお噺です。 知ったかぶりのご隠居さんが、「鶴は、なぜ、つる、ゆうのか?」と尋ねられ。あれは、昔は、「首長鳥」(くびながどり)といっ…

ビバ! セニョーラ小梅

11月最後の『ちりとてちん』。10月スタートの3月までですから、ようやく3分の1に差しかかったことになります。 しかし、先週のビデオリサーチのデータ(11月19日〜25日)では、久々の視聴率トップ20落ち。 「点と線」(前)(後)が、23.8%と23.7%でワ…

鶴光師匠は、西に東に!

皆さま、はじめまして。 マメ太郎さんの落語サイトを手伝っております、OLのタケノ子と申します。 ビギナーですが、落語は大好き。 僭越(せんえつ)ながら、皆さまに落語の愉しみを少しでもおすそわけできましたら幸いです。 上方落語界の人気者、テレビで…

「ちりとてちん」は、スクランブルエッグ?

2007年11月29日(木)の第52回『ちりとてちん』。 B子(貫地谷しほり)の部屋にかかったカレンダーも、1993年(平成5年)の2月にかわっております。 松本松本……、もとい。いよいよ、落語のお稽古が始まりました。初稽古を前に、4人のあに弟子は何の演目を…

あの師匠にも、お母ちゃんの壁が

上方落語の超人気者も、お母ちゃんを倒して(?)、落語家に弟子入りした? 桂三枝・師匠が、弟子入りでの爆笑エピソードを、CDに収めています。 昭和何年のことでしょうか。三枝・青年は、就職先は決まったものの、落語家の夢すてきれず、桂小文治師匠(当…

熱いお茶が、身も心も

しかしまぁ、「ちりとてちん」の脚本のいいところは。 なんと言うたらいいのでしょう。 物語をつき動かすエピソードが点ではないし、単線でもないという点ですね。 ひとつのエピソードが、直列に(つまり別の何かを生みだす)、かつ並列に(別の人物も描写す…

言ったそばから、「あぁぁ」

2007年11月28日(水)の第51回『ちりとてちん』。 口に出したそばから、「あぁぁ、言わなきゃ良かった」。 こう後悔すること、よくありませんか? 今日のB子(貫地谷しほり)が、まさにそれ。 正式に入門したものの、朝から晩まで、炊事・せんたく・掃除ば…

落語をやりたいのか? 落語家になりたいんか?

2007年11月27日(火)の第50回『ちりとてちん』。 1993年(平成5年)の松もとれて、いよいよB子(貫地谷しほり)も正式に内弟子に。 ところが、朝から晩まで炊事・洗濯・掃除におわれ、これでは落語家になったんか、お手伝いになったのか、わかりません。…

これはおトク! 小三治の「千早振る」が

落語のCDを1枚も持っていない方には、うってつけ。 ほとんど聴いたことがない超初心者にも、オススメ。 ショップチャンネル風に紹介いたしますと。 笑顔の男(岡田ナビゲーター)「本日ご紹介いたしますのは、小学館の雑誌『サライ』です」 笑顔の女(聴き…

晴れて弟子になったものの

2007年11月26日(月)の第49回『ちりとてちん』。 徒然亭一門も、めでたく1993年(平成5年)の正月を迎えました。いよいよB子(貫地谷しほり)も、一門の五番弟子に。でも。期待に胸ふくらませたのも束の間。朝5時、草々兄さんに「何時やと思ってるんか!…

平成4年、だったのですね

「ちりとてちん」の時代設定は、いつ? 携帯電話も使ってないし、奈津子さん(原沙知絵)も原稿をファックスで送っているし。と、長らく悩んでおりましたが、よそさんのブログではすでに解明ずみだったのですね。 第6週「蛙の子は帰る」にて。草々(青木崇…

かわいい末っ子が誕生!

2007年11月24日(土)の第48回「ちりとてちん」。 第8週目の最終日にて、B子(貫地谷しほり)は草若師匠(渡瀬恒彦)に弟子入りを許されました。 本日の弟子入り、ぬあんと見事ピタリと予想しはった方がいてはります。 兵庫県宝塚市在住の吟遊詩人ゲルト・…

落語家・志の輔のガッテン度は

AとBが、たまたま偶然、知りあう。 別にCという人間がいる。 AとCは浅からぬ間柄。 そしてまたBも、Cとはある一瞬のめぐり逢いがあった。 しかし二人とも、まだその事実には気づいていない。 こんな人間関係の妙が、ズシリかつホロリと胸にせまってく…

ドラマチックやなぁ

2007年11月23日(金)の第47回「ちりとてちん」。 今日は親子3代にわたる縁(えにし)が明らかにされました。 ひとりで落語の勉強にはげむB子(貫地谷しほり)は、ついに高熱を出してバタン。 運よく、大阪に赴いたお父ちゃん(松重豊)に発見され、大事に…

白石加代子のコワ〜い話

話芸のオススメに、もうひとつ。 明日11月23日(金・祝日)の24時05分〜25時35分まで。NHK衛星第二放送にて、 ● 白石加代子の「百物語」シリーズから『江島屋騒動』『五郎八航空』 が放送されます。これは面白い!古今東西のコワ〜い話を、ぜんぶで99話セ…

●●●●の××××

明日11月23日(金・祝日)夜7時から。 関東圏のラジオ局「文化放送」で、ラジオドラマ『火焔太鼓』(かえんだいこ)が公開生放送されます。有名な古典落語「火焔太鼓」をもとに、江戸時代の道具屋夫婦と現代の弁当屋夫婦の泣き笑いを、風間杜夫さんと観月あ…

ナイショ話はくれぐれも

2007年11月22日(木)の第46回『ちりとてちん』。 今日はたいした事件は起こらなかったかわりに、舞台がめまぐるしくかわりました。B子(貫地谷しほり)の2度目の入門願いも却下され。 草々兄さん(青木崇高)いわく、「3年間のブランクがあったさかい、…

「愛宕山」での窮余の一策

人間、窮地に陥ったら、どんな手段でも考えつくもんや――。大根おろし対決で、B子が使ったのはハンドミキサー。これに感心した草原にいさんが説明してはった「愛宕山」のクライマックス、どんなんか、おわかりになりましたか? うどんすすってはったり、新聞…

空想シーン。今回は新妻かいな

2007年11月21日(水)の第45回「ちりとてちん」。 昨日の「弟子入り却下」は、あに弟子の体験から推察すると、B子(貫地谷しほり)の本気度を試しているみたいですね。最後には、久々にA子登場! しかも人気急上昇中っぽいお天気リポーターで、ブラウン管…

ズルしてでも勝ちたい

さて。大根おろし3分間1本勝負。なぜ、大根おろし? わかりせんが、麻雀マンガでようけありますね。 悪役 「このまま、引き下がるオレじゃないぜ」 主人公「どうしても店の権利はわたせん」 悪役 「フフフ、わかった。では麻雀でオレに勝ったら潔く退散し…

「ふたりっ子」でも「却下!」でした

11月20日(火)放送の第44回『ちりとてちん』。 B子(貫地谷しほり)の「落語家になる!」に、お父ちゃん(松重豊)は「大事に育てた娘が落語家になんて」と猛反対。あとを託されたお母ちゃん(和久井映見)は、なぜか「大根おろしでうちに勝ったら、落語家…

「上方落語」初体験には、うってつけ

NHK衛星第二放送で、桂米朝師匠の高座を放送しています。今週11月21日(水)は、「本能寺」 来週11月28日(水)は、「百年目」ともに米朝師匠の持ちネタでも定評のある演目ですが、入門篇ということでは、「百年目」がぴったんこ。まずは予備知識なしで、…

『ふたりっ子』での弟子入りは、何週目?

2007年11月19日(月)の『ちりとてちん』。第43回で、いよいよ8週目に突入しました。過去のわだかまりも氷解し、草若師匠(渡瀬恒彦)も現役復帰を決意。天狗芸能に3年前のドタキャンをわび、これから天狗の世話にならずに落語を続けると挨拶します。しか…

「忠臣蔵」ネタの最高峰

(前回に続く) ただし26演目といっても、正直、文化財として保存を意図しているという噺が多いのも事実。対してよく高座にかかる噺は、それだけ観客にウケる=面白いという証左です。さらに一部分だけではなく、ストーリー設定が「忠臣蔵」に題材をとってい…

一門会の当日って、いつ?

昨日11月17日(土)の第42回「ちりとてちん」。涙ナミダの徒然亭一門会でしたが。開催された月日を憶えていらっしゃいますか?「忠臣蔵の日やないか」 「クビをとらなぁ、あかんな」 「誰のクビをやねん」こんな会話がかわされていました。そう、「時は元禄1…

親子の情愛やねぇ

11月17日(土)の第42回「ちりとてちん」。 前半のクライマックスともいうべき回になりました。 徒然亭一門会の当日。トリをとるのは、3年の間、一門から離れていた小草若(茂山宗彦)。父であり師匠である草若(渡瀬恒彦)の十八番「愛宕山」(あたごやま…

「愛宕山」が、いかにしんどいかといえば

11月16日(金)放送の第41回。 ついに謎がとけました。そして事態は急展開しました!草若師匠が高座をすっぽかした理由は、奥さんの余命を知ったから。夫婦愛があったればこそと知らされた息子・小草若は、いま一度、実父である師匠のもとに戻り、3日後に控…

三味線のコンディションも、ぴたりと当てる

11月15日(木)放送の第40回。 案の定、和田一族は、一門会の本番まで大阪に居座ることが決定! 徒然亭草若・師匠(渡瀬恒彦)の奥さんが亡くならはった原因は、昨日、放送された息子・小草若の回想でわかりました。今日は、その奥さん(藤吉久美子)が、落…

居酒屋のステージに置かれた物体

11月14日(水)放送の第39回。 一門会の会場として、徒然亭の弟子3人が居酒屋「寝床」の熊さんに、「お店を貸してくれへんか」と頼みこみます。 その掛け合いの中、ステージ(熊さんが熱唱したあの舞台です)に、高さ1メートルはあろうかという、不釣合い…

旅の土産話は、大げさな方が

11月14日(水)放送の第39回。 ついに、遠路はるばる小浜から、和田一族が大阪にやってきました!お婆ちゃん(江波杏子)は三味線のお師匠さんですから、一門会の下座にからみそう。 小次郎さん(京本政樹)も、フリーライターの奈津子はん(原沙知絵)に恋…