2007-01-01から1年間の記事一覧

悲しき 除夜の鐘

12月28日(金)、第77回『ちりとて』では、 ヒデとロザンナ 「愛の奇跡」を呼びおこした 除夜の鐘ですが。 2007-12-28 - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ 落語の方では、 デル・シャノン 「悲しき 街角」というか 「悲しき お寺」というか。 108つの鐘が…

お尻 ペッタン虫

第13週の『ちりとて』は、 ドラマの季節と、2007年の季節が 重なりあっておりましたが。 ストーリーを転がすのに手一杯で、 せっかく、年の瀬を舞台にしているのですから、 それらしさが、 もう少し、あっても良かったかなと。 除夜の鐘くらいでしたかね…

松たか子の「初舞台」は、落語?

ピンポンパン、ポーン。 業務連絡、でーす。 (その1) 12月31日(土)、朝6時〜6時半。 NHK総合「日本の話芸」にて、 柳家小三冶の「うどんや」が放送されます。 http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=501&date=2007-12-31&ch=31&eid=32701 …

「ピーチク・パーチク」問題(その6) 最後に

「ステラ」のインタビューによると、渡瀬恒彦さんは、 落語について、こんな結論に達したそうです。 (カッコ内は、マメ太郎の補足です)………………………………………… (チュンチュンが)非常に気持ち悪くて、お願いして、「ピーチクパーチク」に変えてもらったんですよ…

「ピーチク・パーチク問題」(その5) 「哲学」篇

結果的に、 この「ピーチク・パーチク問題」によって、 ドラマの意義さえ、「ちょっと」と 思わせてしまったところがあります。 憶えてますか? B子(貫地谷しほり)が、稽古をしたてのころ。 上(かみ)、下(しも)を、よーく間違えていました。 ひとり2…

「ピーチク・パーチク問題」(その4) 「NHK大阪」篇

とはいえ。じゃ、ピーチク・パーチクでも、 「まっ、いっか」となるかどうかは、別問題です。 ドラマづくりでは、リアリティのあるなしは、 大きなウェイトを占めます。 「100%、正確に」はムリにしても、 1990年代の上方落語の世界を 舞台にしているからに…

「ピーチク・パーチク問題」(その3) フィーリング篇

心をむなしくして、できるだけ、まっさらな気持ちで、 CDや、ドラマの録画を聴きました。 ふさわしいのは、「チュンチュン」です。やっぱり。 かわゆいです。典雅です。 しかも、控え目(特に、枝雀バージョンなど)に 短く喋る工夫をしていることで、 かな…

「ピーチク・パーチク問題」(その2) 前回までのおさらい

・ 現行の上方落語では、「愛宕山」の野わけに行くシーンを、「空ではヒバリが、チュンチュン」と演じている ・ しかし、ドラマ「ちりとてちん」では、草若師匠(渡瀬恒彦)が、「空ではヒバリが、ピーチク・パーチク、ピーチク・パーチク」と演じている ・ …

宝塚で振りかえる 「平成7年」

ぬあんと。びっくりしました。 「草々 京都ルーツ」の巻につづいて、 チワワちゃんこと、小草若(茂山宗彦)の過去が明らかに。 クリスマス・イヴといいますから、 「徒然亭一門会 in 天狗座」の前日に! しかも、過去には……。 http://hochi.yomiuri.co.jp/e…

連れ合いの「本心」を探るの図

先週、12月17日〜23日、 名ウィーク「一難去って また一男子」にて 最高視聴率をマークしたのは、 20日。「草々の京都ルーツ」の巻でした。 ドラマ部門におきましては、4番手。 総合ランキングでは、 2位 ガリレオ(最終回) 19.6% 6位 医龍2(最終回) 1…

「貧乏 ヒマあり」地獄

2007年のラスト3。 12月26日(水)放送、第75回「ちりとてちん」。 天狗座での拍手喝采が認められ、 B子(貫地谷しほり)が、こらえてきた 3年間の内弟子修業も、除夜の鐘とともに、 年季明けすることになりました。 ところが。 アパートさがしに、まずは…

滝川を、鯉が昇る

先週、2007年の芸術祭賞(文化庁)が、発表になりました。 マメ太郎、とても嬉しかったのは、 演劇部門で、女優の加藤忍さんが、新人賞を受賞したこと。 主戦場が舞台ですので、実際に加藤忍(かとう・しのぶ)を 見たことのある方も少ないと思いますが。 東…

タコだって、芝居したい

2007年12月25日(火)、第74回『ちりとてちん』。 第13週「時は 鐘なり」の演出は、 伊勢田雅也ディレクターと櫻井壮一ディレクターのダブルです。 天狗芸能の鞍馬会長(ゴリさん)も、ビックリ。 6年ぶりの徒然亭一門会は、大盛況のうちに幕を降ろしました…

羽ばたけ、「ぽっぽ」!

時は、忘年会シーズン。 「ちりとて」組でも、開かれたのですが。 ぬあんと、ヒロインのB子が仕切りを命ぜられたそうです。 たったひと言、こー、ゆわれて。 「幹事や(貫地谷)、しほり」 ちゃんちゃん。 2007年12月24日(月)放送、第73回「ちりとてちん」…

「ピーチク・パーチク」問題

半年間の「ちりとてちん」も、間もなく前半が終了します。 ドラマの中で、B子の徒然亭入門のきっかけにもなり、 草若師匠のカムバックにもつながり、と。 前半で、デーンと重要な位置をしめた落語が、 おなじみの「愛宕山」(あたごやま)でございますが。 …

ケータイで、「両刀づかい」の実力者・喬太郎師匠の新作を!

先週放送、12月10日(月)〜14日(金)の 第11週「ちりとてちん」。 草々、A子、B子の三角関係をめぐる 「天災は忘れた恋にやってくる」の 最高視聴率は、15.7%でした。 ドラマとしては、5位。 ・2位 ガリレオ(21.7%) ・6位 風林火山(18.0%) ・12…

枝雀マジックにかかると

12月20日(木)のブログ 「座布団」フェチに秘められた…… - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログで、「本日放送分には、2席の上方落語が織りこまれていました」とお伝えしました。うち1席は、「猫の忠信」(「ゴロニャン」と子ネコが、恋しがる - 「ちりとてち…

「親の心、子しらず」っちゅう

業務連絡から。本日12月22日(土)、午後1時45分〜、NHK教育で、三遊亭小遊三さんの「天災」(てんさい)が放送されまーす。http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=501&date=2007-12-22&ch=31&eid=25227まずは、業務連絡まで。(今朝のアップ時…

暮れの定番「芝浜」を権太楼で

2007年も、あと10日。この季節、多くの落語家が高座にかけ、 落語ファンも、毎年毎年、聴いているのに、 会場を後にする道すがら、コートの襟をたてながら、 「フ、フ」と 笑みがこぼれる名作があります。 ウソつくんは、ぜったいにアカンのか、 というテー…

走れ B子!

2007年12月21日(金)、第71回『ちりとてちん』。 走れ、B子(貫地谷しほり)。B子は、走った。B子は、徒然亭の四番弟子である。気ままに暮らしてはいたが、ウソについては、人一倍敏感であった。B子には、心から慕う、あに弟子・草々(青木崇高)がいた…

「ゴロニャン」と子ネコが、恋しがる

リトル草々が、お父ちゃんのこしらえた座布団にスリスリしたくて……、という本日放送分。この元ネタは、上方落語「猫の忠信」(ねこのただのぶ)です。 ストーリーに踏みこみますので、「白紙の状態で、聴きたーい」というお方は、これから先は、「入場禁止」…

「座布団」フェチに秘められた……

2007年12月20日(木)、第70回『ちりとてちん』。 いよいよ、徒然亭草々のルーツが、明らかになりました。 15年前。京都の民宿で開いてはった落語会で、ツメいりの学生服を着て、最前列に陣どっていた少年が、リトル・草々です。 ひと目でわかります。だって…

「破門」。その波紋は?

2007年12月19日(水)、第69回『ちりとてちん』。 「さらば、草々」の巻、とでも申しましょうか。 チワワ顔の小草若ちゃん(茂山宗彦)の身代わりになって、 土佐屋尊建(波岡一喜)を、ぶん殴った罪を かぶった草々(青木崇高)ですが。 運が悪いことは、か…

昔ばなし「桃太郎」の謎

12週目にして二番弟子が、一門を去ってしまいましたが。 チワワちゃんこと、小草若ちゃん(茂山宗彦)が まだ世をスネていた時分、 第7週目「意地の上にも3年」あたりのころ。 ・草若師匠(渡瀬恒彦) ・草原にいさん(桂吉弥) ・草々(青木崇高) ・四草…

桂米朝 珠玉の名品「鴻池の犬」

運命の年末一門会に向けて、 B子(貫地谷しほり)は、 思い出の持ちネタ「ちりとてちん」で、 お客さまのご機嫌をうかがいます。 そして草原にいさん(桂吉弥)は、 「鴻池の犬」(こうのいけのいぬ)。 ホンマもんの犬をカット割りした 再現ドラマに、 なか…

完璧ムスメ A子の恥ずかしい「欠点」

2007年12月18日(火), 第68回『ちりとてちん』。 ついに。ついに。ああ、あきません。 「時計の針を戻せるものなら」。 そう思っているでしょう。 鞍馬会長(ゴリさん)からオファーがでた 天狗座での「徒然亭 一門会」リベンジに向けて、 弟子たちは意気揚…

菓子浩さんも、ビックリ?

本日のお昼時、天ぷらソバを食べながら、 1日遅れで、昨12月17日付の 「スポーツ・ニッポン」紙を見たところ。 強烈な写真が、 目に飛びこんで参りました。 すぐさま、バタンと閉じましたが。 ドラマ「ちりとてちん」について、 とても重要な展開を示す 紹…

「寿限無」芸人の汚名返上?

入門から2年半の間に、 B子は、持ちネタ5席にまで増やしました。 一方、小草若くんは、 15年やって、3席。 この2年半の間には、「寿限無」(じゅげむ)の他に、 2席、憶えたそうですが。 草々にいさんには、 「子ほめ」と「時うどん」やないけ、 とクサ…

「嵐の予感」ただよう12週目

2007年12月17日(月)。第67回『ちりとてちん』。 第12週目「一難去って また一男」の初回です。 演出は、菓子浩さん。 「かし・ひろし」とお読みするのでしょうね。 石原軍団の……、それは、「たち・ひろし」でしょ。 あと12月放送分の2週間で、 半年間のド…

上方落語の四天王(その2) 桂文枝

さてさて。 昨12月15日に続く、 昭和「上方落語の四天王」実録シリーズ。 六代目・笑福亭松鶴(しょうふくい・しょかく)師匠につづく 第2回目は、 桂文枝・師匠です。 かつら・ぶんし。 1930年生まれ、2005年死去。 まずはドラマ「ちりとてちん」ですっか…