「ちりとてちん」は、スクランブルエッグ?
2007年11月29日(木)の第52回『ちりとてちん』。
B子(貫地谷しほり)の部屋にかかったカレンダーも、1993年(平成5年)の2月にかわっております。
松本松本……、もとい。いよいよ、落語のお稽古が始まりました。
初稽古を前に、4人のあに弟子は何の演目をつける(お稽古は、「つける」ものです)のか、トトカルチョをしてます。勝ったもんが、けつねうどん(関西では、「きつね」やのうて「けつね」です)をおごってもらうということで、各人の予想は、
草原(桂吉弥)は、「東の旅」の発端
草々(青木崇高)は、「つる」
小草若(茂山宗彦)は、「寿限無」 ← 寿限無やったら、オレが教えられるというスケベ根性です、はい
で、スカした態度に、最近は、刃物をもたせたらこの人というキャラクターも加わった四草くん(加藤虎ノ介)は、「ボクは胴元ですさかい」。
入門したての初稽古の候補噺がですよ、仮に10演目あるとして。
3人に3演目あげさせて、残り7演目をひとりでハって。胴元として総どりしようという魂胆です。
さすが「平成の平兵衛」。賭けごとやるんでも、抜け目ありませんな。
ちなみに。
高座にあがったことのないマメ太郎が申すのも、なんなんですが。
「寿限無」は、あんがい易しい噺なのです。
あんな長ったらしい名前を憶えるの、タイヘンやろ、と思わはるかも知れません。でも「じゅげむ、じゅげむ、ごこうのすりきれ、かいじゃりすいぎょの……」という全部で124音を憶えてしまえば、ひと安心。
筋立ても、単線(サイドストーリはなく、時間の経過も一定)で、登場人物の性格分けもありません。
料理でいったら、さしずめ「固やきの目玉焼き」ゆうところでしょうか。
しっかし。草若師匠がイの一番につけた落語は、「ちりとてちん」。
「こら、入門者向けの噺やないぞ」と、あに弟子一同はビックリ仰天します。
明日以降の展開もありますので、ひとつだけ申しあげますと。
料理にたとえれば、「半熟のハムエッグ」を超えて、ホテルの朝食ででる「トロトロのスクランブルエッグ カリカリ・ベーコン添え」といったところでしょうか。
実のところマメ太郎も、タイトルにもなってる落語「ちりとてちん」は、来年2月放送分ぐらいで稽古して。
B子が上方落語新人賞をめでたく受賞! という展開で使われるんやと思うてました。
それから、もうひとつ。
なにやら、福井県小浜では、おばあちゃん(江波杏子)が爆弾発言して、みんなのけぞってました。おかあちゃん(和久井映見)さえ驚かせる宣言とは?
「わたしも大阪に行きます」?
さてさて。
本日、お後を続けますのは、初登場の執筆陣・タケノ子さん。
落語配信サイトを手伝うてくれはってます。
口あけには、上方落語の人気者のご紹介をさせていただきます。
ほな、タケノ子さん、どうぞ。