なぜ「つる」と呼ぶかといえば


さて。
昨日放送分で、草々(青木崇高)が予想しはった初稽古は、「つる」でした。
これもですね。まさに入門者向けのお噺です。


知ったかぶりのご隠居さんが、「鶴は、なぜ、つる、ゆうのか?」と尋ねられ。あれは、昔は、「首長鳥」(くびながどり)といったといいつつ時間稼ぎして、
「オスの首長鳥が、ツーっと飛んできて、浜辺の松に、ポイっととまった。あとからメスの首長鳥が、ルーっと飛んできて。ツーときて、ルーっときたから、ツルだ」
こんな口からでまかせで、ごまかしたものの……。


「ツーっときて、ルーっときて、ツルだ」


ここさえ、しっかりと憶えれば、という噺です。受け売りをビミョーに間違えるのが、聴かせどころです。

まさに初心者向けの噺ですが、そこは桂枝雀・師匠の手(クチ?)にかかると、同じ噺でも、いかに演者の創意工夫によって立派に仕上げられるかということが、おわかりになられると存じます。


桂枝雀「つる」のオススメ度(☆5つが満点。★は0.5点)
ストーリー ☆☆★
爆笑度   ☆☆☆☆
初心者向け ☆☆☆☆☆

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