白石加代子のコワ〜い話


話芸のオススメに、もうひとつ。
明日11月23日(金・祝日)の24時05分〜25時35分まで。NHK衛星第二放送にて、


● 白石加代子の「百物語」シリーズから『江島屋騒動』『五郎八航空』


が放送されます。これは面白い!

古今東西のコワ〜い話を、ぜんぶで99話セレクトして、白石加代子たった一人で語りおろします。聴覚のみに訴えるからこそかえって想像力がかきたてられる朗読劇と、濃密な緊張感あふれるひとり芝居が見事にミックスしたステージです。

「江島屋騒動」は、三遊亭円朝・作の古典落語。「五郎八航空」は、筒井康隆・作の痛快ドタバタ心理ホラーです。

白石加代子さんは演技もスゴいが、その語りもスゴい。白石さんから「うぉぉぉぉーーー」と怒鳴りあげられたら「ごめんなさん、許して下さい」とひれ伏しますし、「ダメよぉ、いい子だからねぇ」とネコ撫で声で近づいてきたら「ゴロニャン」しちゃいます。たぶん。
それくらいスゴい声の持ち主なのです。


もし。もし、もしもしカメよ、カメさんよぉ。古典文学にご興味がおありでしたら。
白石加代子・朗読CD『雨月物語』(うげつものがたり。CD5枚組・9240円)がございます。ご存知、江戸時代の上田秋成(うえだあきなり)の怪異小説集を、全文原文で朗読した労作です。

「古文の朗読 → むずかしそう」。
そう思いますでしょ? それがなんと、実は、そーなんです。しかしテキスト付ですから、原文を目で追い、朗読の調べ(語りというより音楽を感じさせます)に身をまかせると、あーら不思議。なんとなくですが、物語がだんだんわかってくるようになります。



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