ナイショ話はくれぐれも


2007年11月22日(木)の第46回『ちりとてちん』。
今日はたいした事件は起こらなかったかわりに、舞台がめまぐるしくかわりました。

B子(貫地谷しほり)の2度目の入門願いも却下され。
草々兄さん(青木崇高)いわく、「3年間のブランクがあったさかい、師匠はいま自分の芸をとり戻すんに精一杯や」。
案の定、お稽古中の草原(桂吉弥)や四草(加藤虎之介)も、「算段の平兵衛」をすっかり忘れてしもうてる。
福井県小浜市では、B子の落語家志願が「雀のお松さん」の異名をとるオバちゃん(松永玲子)に知られて、ああ恥ずかし。
小草若(茂山宗彦)は、テレビ番組でA子(佐藤めぐみ)とコンビを組むことになり、偶然、A子の兄・友春(友井雄亮)と遭遇。

そんな中、A子は天狗座の高座を熱心にきき、「落語小辞典」片手に「落語ノート」をつけはじめます。そして落語が好きになればなるほど、自分の師匠は草若しかいないという思いがつのって参りました。


雀のお松さんが、お母ちゃん(和久井映見)相手に、和田家の主人・正典(松重豊)のうわさ話をピーチクパーチク。しかし、壁に耳あり、クロード・チアリ(← 古ぅ)。運悪く、当の正典が通りかかり、後ろでみーんな聴いていましたね。
内緒話をしているつもりが、当人には筒抜けという展開は、落語だけでなく映画・ドラマでも常套手段です。


パっと浮かぶのが、古典落語の「三枚起請」(さんまいぎしょう)。内緒話をしているところに近づいてきたのが、「おしゃべりの清公」。こりゃ、まずいとばかりに「『おしゃべりの清公』がきたよっ」とささやいたつもりが、しっかりと聴かれておりまして、その怒るまいこと。「そんなこと、言ってやしないよ」と、苦しまぎれに出た口からでまかせが絶品です。古今亭志ん朝のライブ録音を愛聴しています。

古今亭志ん朝三枚起請」のオススメ度(☆5つが満点。★は0.5点)
ストーリー  ☆☆☆☆★
爆笑度    ☆☆☆☆★
初心者向け  ☆☆☆☆