旅の土産話は、大げさな方が

11月14日(水)放送の第39回。
ついに、遠路はるばる小浜から、和田一族が大阪にやってきました!

お婆ちゃん(江波杏子)は三味線のお師匠さんですから、一門会の下座にからみそう。
小次郎さん(京本政樹)も、フリーライターの奈津子はん(原沙知絵)に恋慕の情を抱いていますし。
何か起こりそうな予感がします、ハイ。

さて和田一家は、塗り箸を大阪へとはこぶライトバンに便乗させてもらいましたが、京都あたりでクルマが揺れて、段ボールから塗り箸が飛び出したとさ。
かあちゃん和久井映見)は案の定、調子にのって「箸がビュンビュンと刺さってきてぇ」。
お父ちゃんに「なに、大げさなこと、ゆうとんのや」とたしなめられると、
「旅の土産話は、大げさな方が、面白いんやで!」と開き直ります。

手を胸に当てて考えれば。
奈良で、鹿にツノでつかれただの(ホントは、軽く触れただけ)、
ローマで、ギャングに囲まれただの(スリにあっただけ)、
出張先の福岡で、絶世の美人に口説かれただの(キャバクラ嬢に客引きされただけ)。
誰でも、実体験を面白おかしくしたがる傾向がありますね。

落語でも旅をあつかった噺は多いのですが、旅先でのホラ吹き話といえば「鉄砲勇助」。
盗賊をやっつけて、おなごし(女性)を助けて……。どこまでも大ボラは続きます。

「枝雀落語大全」(東芝EMI)の第二十一集を愛聴しています。
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桂枝雀「鉄砲勇助」のオススメ度(☆5つが満点。★は、0.5点)
ストーリー  ☆☆☆
爆笑度    ☆☆☆★
初心者向き  ☆☆☆

(了)