三味線のコンディションも、ぴたりと当てる

11月15日(木)放送の第40回。
案の定、和田一族は、一門会の本番まで大阪に居座ることが決定!
徒然亭草若・師匠(渡瀬恒彦)の奥さんが亡くならはった原因は、昨日、放送された息子・小草若の回想でわかりました。

今日は、その奥さん(藤吉久美子)が、落語のお囃子方をしてはったと判明。
決してうまいお囃子方ではなく、でも前向きな努力家だったとのこと。師匠が、B子(貫地谷しほり)に、何かと目をかけてくれていた理由が、よーくわかりました。

気になるのは、本当に入院中の奥さんをほっぽらかしにして、浮気相手のもとに泊まっていたのか、ですね。NHK朝の連続テレビ小説のテイストからすれば、「実は、妻に言えない、こんな事情が隠されていた」という展開になるのかと勘ぐってますが。

さり気ないワンシーンですけど。
稽古場に置いてある三味線を手にしたのは、おばあちゃん(江波杏子)。糸(三味線では、弦をこう称します)をはじいたり、胴(フレームのこと)をなでたりして、
「あんじょう、稽古してはりますなぁ」。

一番弟子の草原さん(桂吉弥)が、一門会に向けて必死になって弾いているから「正解!」なのですが。これ、ホントにホントなんです。
三味線は、しばらくお稽古せんと、響きが重い。棹のすべりも悪い。
長唄三味線(杵屋)を習って1週間だった不肖・マメ太郎でも、それ、ハッキリとわかりました。お稽古をサボると、たしかに音色が悪いのです。
長唄の師匠によれば、特に音色については、皮(ネコちゃんのですね。安いお稽古用ではワンちゃんもあり)のコンディションが影響するらしいのですが。

三味線が実際に伴奏される噺はそれこそゴマンとござりますが、よーく聴きこんだのは、カセットテープ「傑作ライブ 春風亭小朝(一)」(ビクター音楽産業1984年)の「稽古屋」。女性にモテようと、美人師匠のもとに唄の稽古にでかける、さえない男のドタバタ記です。
収録は、27年も前の昭和55年。当時、25歳の小朝師匠の才能があふれる名演です。

春風亭小朝「稽古屋」のオススメ度(☆5つが満点。★は、0.5点)
ストーリー  ☆☆☆
爆笑度    ☆☆☆☆★
初心者向き  ☆☆☆☆☆

(了)