タコだって、芝居したい

2007年12月25日(火)、第74回『ちりとてちん』。
第13週「時は 鐘なり」の演出は、
伊勢田雅也ディレクターと櫻井壮一ディレクターのダブルです。


天狗芸能の鞍馬会長(ゴリさん)も、ビックリ。
6年ぶりの徒然亭一門会は、大盛況のうちに幕を降ろしました。
この日の演目は、


・B子(貫地谷しほり)   ちりとてちん
・四草くん(加藤虎ノ介)  崇徳院(すとくいん)
・チワワちゃん(茂山宗彦) 鴻池の犬(こうのいけのいぬ)
・草々(青木崇高)     辻占茶屋(つじうらぢゃや)
  中入り(休憩のことです)
・草原にいさん(桂吉弥)  蛸芝居(たこしばい)
・草若師匠(渡瀬恒彦)   愛宕山(あたごやま)


それぞれに、想い出ぶかい持ちネタですね。
専門的かつ個人的に、申しますと、
ちょっと中入りをはさんだ3席のバランスが……。
「ハメもの」と申しまして、上方落語の特色でもある
三味線や鳴り物(太鼓など)で、賑やかぁに繰り広げられる
噺が、続きすぎているよーな 気がいたしました。


本場の上方落語ファンのみなさま、
どうですか、このラインナップ?



さて。草原にいさんが、かけはった
「蛸芝居」ですが。
これ……、蛸(オクトパシー)が芝居する噺です。以上。
いやいや、ホントにホント。


主人、おかみさんから、番頭・丁稚(でっち)にいたるまで、
芝居好きの商家が、舞台でございます。
朝起きるんでも、神棚(かみだな)を掃除するんでも、
なんーでも、歌舞伎のマネゴトみたいに、
オーバーに、やらねば気がすまない
「愉快なフレディ一家」みたいな、お宅です。


その宅に、魚屋さんから酢漬け用のタコが届けられ、
そのタコまでも、芝居を始めるという
奇想天外なストーリーでございます。


ハメもののオンパレードに、
歌舞伎仕立てのセリフまわしなど、
実力派でないと、ようけ、つとまらない
レアな 芝居ばなしですので。


(ここはひとつ、芝居仕立てで)


所持なすCD、これ1枚。
桂文枝のディスクなり。
芝居の名場、名せりふ、
あまた散りばめ、おるゆえに、
ちと初心者には、難しく
上級向けの噺ゆえ、
ゆめゆめ、油断めさるるな。


(おおお、七五調で行けちゃった!)


桂文枝「蛸芝居」(ソニー盤)のオススメ度(☆5つが満点。★は0.5点)
ストーリー    ☆☆
ディレッタン度  ☆☆☆☆☆
初心者向け    ☆★

[rakuten:simareco:10001331:detail]


神田川俊郎こと(失礼!)、桂文枝(かつら・ぶんし)師匠については、12月16日ブログ
上方落語の四天王(その2) 桂文枝 - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログをご参照下さいませ。


ところで、草々の顔つき → トキめく男の それでしたね。
B子の顔つき → とっても母性を、感じさせちゃって。


おや、12月29日(土)の番組表には、「ちりとて」ないぞ。→   NHK 番組表

12月28日(金)の第77回が、2007年の最後なの?
あと、3回じゃん。