「名奉行」　VS　「IQ179の天才児」 - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ

ウケへん理由を尋ねようと、
若狭（貫地谷しほり）が　口ごもっている間に、
草々にいさん（桂吉弥）が、口にした謎のことば。
「なんや？　ささきさばき　の出典か？」。

ささきさばき。10回、早口で言えます？
「佐々木　裁き」と書きますです。
別名　「佐々木政談」　「佐々木高綱」、
あるいは　「池田大助」という
バージョンもある　古典落語でございます。

「このはし　わたるべからず」とか
「屏風の虎をつかまえよ」
♪スキスキスキスキスキッスキ　愛してる　の
「一休さん」ファンなら、
メロメロになること　うけあいの　１席。
それもそのはず。原典は、とんち小僧
一休さんの　エピソードなんですって。
（東大落語会・編『増補　落語事典』（青蛙房）より）

ちなみに、マメ太郎は。
アニメ「一休さん」では、
桔梗屋さんのひとり娘・弥生さんのファンれす。
↓　弥生さん、いてませんが
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「魔女っ子メグ」ちゃんでは、ノン。

↑　ワォ

「奥様は魔女」では、クララおばさん。
　↓　これは、サマンサね。

この「佐々木裁き」。
佐々木はん　ゆうのは、現在でいえば、
大阪府知事　と　大阪府警の本部長、
そして、大阪地裁の裁判長の要職をかねる　
西町奉行・佐々木信濃守（しなののかみ）のことで。
その名奉行が、IQ　179（推定）の13歳児と、
知恵くらべを　するってな　ストーリーです。

・１から10までに、「つ」は　揃っているか？ (ひとつ、ふたつ……）
・お空に輝く星がいくつあるか、数えてみよ
・屏風に書いてある仙人は、なんと言ってるか？
・ふたつに割った　おまんじゅう、どっちがうまいか

などなど。「全日本　とんち　友の会」の
会員ならずとも、ワクワク。

マメ太郎は、この噺がメッチャ好きで、
ディスクも、桂米朝（東芝EMI・２種類）
三遊亭円生（ソニー）、古今亭志ん朝（ソニー）、
三遊亭金馬（タイトルは「池田大助」）を
持っていますが、
こればっかりは、
桂枝雀（東芝EMI）にトドメを刺します。

天才児は、四郎吉（しろきち）とゆうんですが、
ポルシェのエンジン並みの　頭の回転の速さと、
それを舌ったらずで、まくしたてる弁舌は、
スパコンのような論理構築力と、
爆発的な瞬発力を　かねそなえた
桂枝雀ならでは。

他の落語家も、いづれおとらぬ一流どころですが、
こと「佐々木裁き」に　かんしては、
枝雀盤が、あたま２つ抜けてるというのが、
マメ太郎の私見でございましゅ。

桂枝雀「佐々木裁き」のオススメ度（☆５つが満点。★は0.5点）
ストーリー　　　☆☆☆☆☆
落涙度　　　　　☆☆☆☆☆
初心者向き　　　☆☆☆☆☆

ついに出たぞ、フルマーク。