若狭&国分太一 夢の競演


どうもぉ。徒然亭若狭ですぅ。
「饅頭こわい」(まんじゅうこわい)という落語を、
いまやってるんですが、ウケへんで悩んでます。


ぶっちゃけ、
「まんじゅう好きの知恵者が、
 マンジュウが怖くて怖くて と
 ウソついて。周りの連中が、面白がって、
 ぎょうさん 買うてきた まんじゅうを
 ひとり占め する」 ちゅう噺です。


この落語、どれくらいの長さやと、思いますか?


昭和の名人、東京の古今亭志ん生さんのCD
NHK落語名人選」シリーズ(ポリドール)やと、
15分間 でんねん。
まっ、これくらいと思いはったでしょう。


ところがですね。
上方落語の重鎮・ 桂米朝さんの
CD「特選米朝落語全集」(東芝EMI)では、
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なんと33分間、ですねん。
マクラは ほとんどなくて、33分です。


なーんでか? なーんでか?( by 堺すすむ「なんでかフラメンゴ」)
なんで、そんなに ふくらんでるのか?


ではでは。
私は、説明がヘタですので、
国分太一さんに、説明していただきましょう。
ほな、国分さん、よろしゅう。



江戸前の噺はだいたい15分くらいだが、上方版は長くて、
 途中に怪談がひとつ入って30分を超えてしまう」


なるほど、なるへそ。
で、国分さん。
村林とかいう、小学校の男の子に、
『饅頭こわい』の稽古をつけて、
友達の前で、発表させたそ〜ですね。
どないな首尾でした?



「中段の怪談の部分に来た。ここはじっくり聞かせ、
 最後のオチで一挙に笑いをとるところだ。
 じっくり聞かせるにはそれだけの話芸が必要で、
 しかも、ちょうど客の集中力の途切れる頃なので、
 村林には荷が重かった」


でも、最後には、大爆笑なんですよね。
へぇ。ありがとうございました。


というわけで、今回は、「饅頭こわい」について、
映画『しゃべれども しゃべれども』で主演された

国分太一さんに、お話していただきました。


原作は、佐藤多佳子さんの小説
『しゃべれども しゃべれども』(新潮文庫)。

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

落語家の日常生活が、リアルに 描写されてまして、
青春小説としても 傑作ですぅ。


あっ、「饅頭こわい」の説明は、
小説から、引用させていただきましたっ。