末路あわれ どころか


3月28日(金)、第150回「ちりとてちん」。
スト2にて、またもや
意外とゆうより、やっぱりね、の新展開。


2006年10月11日。
体調のおちついた 身重の若狭(貫地谷しほり)は、
ひぐらし亭」に 初登場。
思い出の落語「愛宕山」を かけます。


万雷の拍手が ひびきわたり、
深々とお辞儀をしたのち、
ふたたび 頭(こうべ)をあげて、


「私の 最後の高座に おつきあいいただきまして
 まことに ありがとうございました」


突然の 引退表明。
ところで、
世の中を 驚かせた 突然の引退って、
何が、ありますかね。


桂文楽の 「もう一度、勉強し直して参ります」。
キャンディーズの 「普通の女の子に戻りたい」。
石原慎太郎衆議院議員の 「宦官(かんがん)」発言。
安倍晋三さんの 「小沢党首に会談を、断られまして」。


あいうえ、おっと。
こう見ますと、
いずれにも、
名言・迷ゼリフが、ございます。


ところで、
新銀行東京への 400億円の追加出資。
すごいこと 決めちゃいましたねぇ。
大阪だったら、暴動おこりますか?
ともかく、
400億円あったら、
落語のCD 2千万枚も、買えちゃいます。


いやいや、これまで高嶺の花で、
手が出せなかった
DVD全集も 買えちゃうぞ。
米朝、枝雀、小三治、そして、
全国の 朝さまファン待望の
古今亭志ん朝も!
おととい3月26日に、新発売されたばかりなのです。
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さて。
すがすがしい表情で
「お母ちゃんみたいに なりたいんや」とゆう
名か、迷かは 視聴者おのおのが評価するであろう
セリフを残し、
高座から去りゆく 若狭さんには、
昭和22年、
桂米朝さんが、
米団治さんに弟子入りした際、
師匠から、ゆわれた言葉を
はなむけに、贈りいたしましょう。


「芸人は、米一粒、釘一本もよう作らんくせに、酒が良えの悪いのと言うて、好きな芸をやって一生をおくるもんやさかいに、むさぼってはいかん。ねうちは世間が決めてくれる。ただ一生懸命に芸を磨く以外に、世間へのお返しの途はない。また、芸人になった以上、末路哀れは覚悟の前やで」 (『桂米朝 私の履歴書』より)