ルーツは、「辻 ばなし」


3月22日(土)、第145回「ちりとてちん」。
「演出:井上剛」による
第25週「大草若の小さな家」の最終回。
桜吹雪は、舞ったでしょうか?
参考 → 「桜吹雪の井上」 健在なり - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ


映画『ブルース・ブラザース』のように、
それまでの艱難辛苦(かんなんしんく)を
忘却のかなたに 吹き飛ばし。
ただ一点、ワーっと大観衆が 詰めかけることによって、
すべてを、「良かったね」のパラダイスにへと
いざなってくれました。


吉田邸「サヨナラ記念」のつもりで開いた 落語会には、
近郷近在から、3850人(主催者・発表)の
上方落語ファンがつめかけ、
名だたる実力派・人気落語家も 飛び入り出演。
この熱狂は、のちに
上方落語版 ウッドストック」と
称されることになります。
おめでとう。


草若(渡瀬恒彦)の遺影に向かって、
鞍馬会長(ゴリさん)は、
「常打ち小屋が、でけたやないか」。
そ、そですか。
そ、そですよね。
わざわざ、小屋 建てんかて、
吉田邸を、開放したら、良いんですよね
最初っから。


ちょっと、ここで、
ひと口 「上方落語メモ」。


上方落語にて、
拍子木を、ピシャっとやりますのは、
「ちりとて」ファンには、おなじみでしょうが。
なんででしょう?


すでに、昨年2007年12月16日のブログ
→ 上方落語の四天王(その2) 桂文枝 - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
でも ご紹介いたしましたが、
桂文枝さんの落語「軽業講釈」によりますと、

桂文枝1 「軽業講釈」

桂文枝1 「軽業講釈」

江戸落語とは異なる
ルーツに 起因しているそうで。


江戸落語のルーツは、お座敷芸。
屋内で、語るもんですから、
地味ながら、洗練された
演目や演出が、好まれた。


それに対して、上方落語のルーツは、
本日の「ちりとて」でも ゆうてましたけど、
「辻 ばなし」。
「辻」(つじ)ゆうのは、
交差点、賑やかな通り のこと。


不特定多数の通行人を 相手にしますから、
ボソボソとしゃべってたら、見向きもされん。
だから、バチ! と ビックリ音を出して、
「な、なんだ」と、足を止めさせる
効果を狙っていたんだ そうです。
もっと色んな意味も あるのですが、
長くなるので、割愛。


さて。
来週は、ついにラストウィーク。
「笑う一門には 福 来る」。
横溝正史は、「悪魔が来たりて 笛を吹く」。


残り6回分となりまして、
おおかたのプロブレムは、解決されました。
あとはですねぇ。


草原にいさん(桂吉弥)は、
生来の 面倒見の良さが、
とってもなラッキーを呼びこむ みたいな
なにわの主婦代表のナレーションがありました。
それくらいでしょうかね。


ズバリ、来週の予想


・ 正平は、めでたく恐竜博物館のキュレターに採用
・ A子は、製作所を復興させる
・ 吉田邸は、上方落語ファンの憩いの場に
・ 小草若は、またまたブレイク
・ 「お仏壇の はせがわ」が進出し、菊江さんは店をたたむ
・ 磯七さんは、東京での上方落語会をボチボチ開く
・ 草々は、天狗芸能大賞を受賞
・ 天狗芸能所属の漫才師が……
・ 小次郎さんは、郵政選挙にて大阪3.14区から、当選
  再チャレンジ代議士と 話題をよぶ
・ 魚屋食堂の焼きサバが、モンド・セレクション賞に
・ 若狭は、常打ち小屋の支配人になり、落語家を廃業
・ 常打ち小屋の経理部長に あわれの田中を採用
・ 若狭がハワイ出身の弟子をとり、徒然亭オバマ命名
・ 四草の九官鳥が、天寿をまっとう。享年12
・ 草原にいさんは、NHK「くらしの笑百科のレギュラー」に
・ 「ちりとて」省の元・財務官の榊原さんが、「ちり銀」総裁に
・ 常打ち小屋には、大阪府から月20万円の補助金が出ていたが、
  新・府知事が、抜本的見直しを宣言