地球滅亡の日(その4) 春風亭小朝の「紙くず屋」

ちりとてちん」徹底解剖ブログの
棹尾(とうび = 最後)を飾る 超大型企画!


地球滅亡の日に、
遠藤マメ太郎は、どの落語を聴きながら、
昭和女子大人見記念講堂にて、
指揮者カルロス・クライバーにサインもろうた
その生涯を終えようとするか!
→ 地球滅亡の日、「寿限無」を聴くか? - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ


第7位は、春風亭小朝さんの「紙くず屋」。
「七段目」(しちだんめ)、「手紙無筆」(てがみむひつ)も
聴きたいのですが、
ゆえ、ありまして。


遠藤マメ太郎。その由来は?
この「紙くず屋」です。
別名、「浮かれの屑より」とも 称します。
今でゆう 古紙回収業のこと。


要するに、バカ旦那かつ若旦那が、
紙くず屋に はたらきに出かけまして、
ゴミの中から、
「歌舞伎 名セリフ集」やら、
都都逸(どどいつ)名選集」が、出てきて、
妄想ワールドに ひとり上手する 1席です。
屑をよりわけるには、リズムがございまして、


「白紙は、白紙
 カラスは、カラス、
 せんこう紙は、せんこう紙
 陳皮(ちんぴ)は、陳皮、
 毛は、毛」


カラスゆうのは、黒くよごれた紙
せんこう紙は、タバコの空き箱
陳皮は、みかんの皮。香辛料やクスリになります
毛は、カツラにする毛髪


そして。
いま明かされる「遠藤マメ太郎」ルーツ篇。


小朝さんバージョンでは、
最後に、ラブレターを めっけるのですが、
これが、野菜尽くしというやつで
ところどころに、野菜を詠みこんでいるのです。


して、その宛先が、「遠藤マメ太郎」さま。
差出人は、「タケノ子」なのです。
どうか、参ったか。(← べつに)


ただし、ですねぇ。
もう、30年になりますか、
このラブレター、一部が、いまもって
解読不能 なのです、
意味が。


…………………………

前文 ごめんくだされたく候。
御前さまの お姿を 
ひと目、三つ葉(見てから) より、
どうした いんげん(因果か)、
ササギ(定め) やら、


イカ(好いた)お方と 思いそめ、
湯島なる 人参(天神)さまに
冬瓜(願を)かけ、
かかる月日も 長芋(長いもの)や、
マツタケ(待つだけは) つらきものはなし。


あたしゃ、お前に、ホーレン草(惚れている)、
寝てもさめても お姿が、
目につく イモ(?) や レンコン(?) の、
なんの ヘチマ(へっちゃら)と 思わずに
どうか ナスビ(なす身?) の
シイタケ(そいとげる) まで、
ミョウガ(冥加)にあまる お返事を、
ウドウド(クドクドと?)、
ネギ(念じ)あげ、参らせ候。


遠藤マメ太郎(エンドウ豆) さまへ、
恋する タケの子(タケノコ)より


…………………………


だいぶ、解読作業は すんだのですが、


● 目につく イモや、レンコンの


これが、かいもく 見当がつかない。
七五調で 区切れるので、そう わかち書きしていますが、
あるいは、「目につく」で、
いったん句点(マル)になるのかも 知れませんが。


また、「ウドウド」(クドクド?)も、
ちょっと 苦しいです。
同じく
ナスビ(なす身?)と
シイタケ(そいとげる?)も、
自信ない、です。


30年前に聴きこんだ カセットテープは、
もはや、亜空間に 消え去ってしまいました。


小朝さんは、CD出してませんから、
このラブレターは、すべて記憶だより。
ゆうことは、
もしかしたら、記憶違いもあるとゆう
恐ろしい結論も、待ちかまえているのですが。


これまでも ずいぶん
落語に詳しい方に たずねたり
ネットでも検索してみましたが、
わかりません。


地球滅亡の日、
やっぱり、
「目につく イモや レンコンの」の謎を
解いてからでないと、
すっきり あの世に、行けません。


全国の パズル・ファン、
ハードコアな 落語ファンのみなさま、
ど、どなたか、ファイン・アンサーを。
ご名答の度合いに応じて、


「ちりとて」学士さま (延陽伯の餃子タダ券つき)
「ちりとて」修士さま (焼きサバ 1年分)
「ちりとて」博士さま (マメ太郎印 特製・酢豆腐


を、謹んで、授与いたしたく存じます。
↑ う、うそですぅ。