パンダのトレーナー


先週は、ビデオ・リサーチ 関東地区調べにて、
久々の 総合ベストテン入り。


総合1位  篤姫  24.7%
総合6位  ちりとてちん  17.9%
総合7位  薔薇のない花屋  17.7%
総合14位  水戸黄門  17.0%
総合16位  東京大空襲  16.7%
総合17位  科捜研の女2 16.6%


あ。昨日、水谷豊の「相棒」最終回、見たのですが。
そ、壮大なドラマですね。


さて。
3月20日(木)、第143回「ちりとてちん」。
踏み切りがあわなくて、
助走の最後で、たたら踏んでいる
池田久美子の 走り幅跳びみたいで。
ねぇ。


本日のトピックスは、
菓子職人における 「モンド・セレクション賞」
外務省職員における 「川口賞」と同様
すべての伝統工芸職人の憧れの的
内閣総理大臣賞」を、正典さん(松重豊)が
受賞しました。
おめでとうございます。


お咲さん(田実陽子)は、
スナックで働いてて、
悪い男に 泣かされた過去があったそうです。


そして。
その お咲さんが着ていたトレーナーのプリントは、
パンダ でした。


パンダとゆえば。
全国4万7000人の落語ファンが、
おのれの 趣味のマイナーさを
痛感させられた あの大事件。


30年近くたった今日でさえ、
落語版「カノッサの屈辱」として
語り継がれている 「円生さん も」。


大の落語ファンである
山藤章二さんが、連載風刺マンガ
「ブラック・アングル」にて、
大傑作を 生み出した 「ん? 剥製で保存……」。


そう。
昭和54年9月。
落語は、パンダに負けたのです。


要するにですね。
昭和の名人・三遊亭円生さんと
上野動物園の人気者ランランが 死んだのですよ。


で、今は、ちゃいますけど、
昭和50年代ゆうのは、
新聞はもちろん テレビのニュースかて、
硬派なもんが、おっきく扱かわれ、
娯楽・風俗・世相ものは、ちっちゃくするのが
常道でした。


この点、円生さんは、芸能人ワクではなく
一流の「文化教養人」ワクに該当してました。


しかし。
結果は、ランランの圧勝。
脇には、ちっちゃく「円生さんも 死ぬ」。
「も」です。
パンダの 添え物扱いです。


これを諷して、山藤章二さんは、
天国で、円生さんが、
新聞記事の見出しを 読んでいるという設定で、


「国民的人気……。
 悲しみの声 続々……。
 みなに愛され 生涯を閉じる……。
 
 ここまで、ホメられると バカ照れですな。
 ん?
 剥製にて、保存……?」


お咲さんのパンダトレーナー、
前も 着てましたっけ?
あるいは、パンダ印が、
でてきた場面、憶えてはりますか?


仮に、初登場だったら、ですね。


常打ち小屋つくる、師匠の芸を受け継ぐ 云々と
ドラマの中では盛り上がっているけど、
実際には、難しいことぐらい
わかっていますよ ゆう
「ちりとて」スタッフの
隠しサインのような 気がしましたです、はい。