地球滅亡の日(その2) 柳家金語楼の「子供酒」

ちりとてちん」徹底解剖ブログの
棹尾(とうび = 最後)を飾る 超大型企画!
地球滅亡の日に、
遠藤マメ太郎は、どの落語を聴きながら、
松田聖子が大好きだった その生涯を終えようとするか!
→ 地球滅亡の日、「寿限無」を聴くか? - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ


第9位は、柳家金語楼(やなぎや・きんごろう)の「子供酒」です。
新作落語です。
この1席も、ベストテンに選ぶファンは、
そう いてはるとは思えません。


ストーリーは、単純明快。
留守居している子どもが、ふざけて、
本当の酒のんじゃって、酔っ払う、
ただ、それだけ。
とてもわかりやすいストーリーですよってに、
カセットテープにて、
小学校低学年時代の マメ太郎が聴き、
「面白い」と 記憶にすりこまれておりますのです。


子どもって、ホントに親の言うこと、やること、
よ〜く見てるってゆうのが、眼目です。


留守居しているのは、金ちゃんと、
ちょっとマセた 隣の女の子ですが、
おままごと やろうとゆうことになり、
金ちゃんが、
銭湯帰りの父親に扮して、
「おう、いま けえったよ(帰ったよ)」


一杯ひっかけながら、
駆け落ち同然で夫婦になった 若い時分を懐かしみ、
「まだ、金坊が、お腹の中にいた時分、
 手に手をとって、千葉のおじさんのところに、
 逃げて行ったことが あったっけな」


五臓六腑(ごぞうろっぷ)に しみわたる」だの
「年増(としま)のお酌で、もう一杯」だの。


おかげで、ずいぶんボキャブラリー 増えました。
テストには、出ませんでしたけど。


当時のテープは、どこにあるのやら。
CDでは、今から、15年ほど前に買い求めた
柳家金語楼 名演集」(ポニーキャニオン)を
持ってますが。


正〜直ゆって、これは、よくない。
ライブ盤なのですが、
雰囲気だけで 場内が爆笑しちゃってます。
だから、
子どもの観察眼だの
女の子のチャッカリ度だの
お母さんのオロオロぶりだの
語りで聴かせるというより、
雰囲気で笑わせちゃっているので、
歳月をへて 聴くには、あまりに粗い できばえです。


よってに、地球滅亡の日には、
もう ず〜っと昔に愛聴していた
カセットテープの スタジオ録音盤を、
できることなら、もう一度、聴きたいのですが。
いまは、どこにあるのか、
引越しの際に、ゴミに出しちゃった説が、有力。
ああ。