「一人酒盛」といえば、六代目・松鶴


本日放送分で、久しぶりに
草原にいさん(桂吉弥)の隠れキャラ でましたね。
酒乱(しゅらん) なんです。


温厚で人情味あつい人に限って、結構いてますね。
ふだん気ィつかっているから、ポーンと爆発するのか、
ネチネチ からんだり、
くどい説教 たれたり、
ションベン ちびったり。


そこへいきますと、私 マメ太郎は、
まったく いけんクチでして。
ためしに1升ビン、おいておくれはれ。
まぁ、せいぜい ちいそう盃に、1杯か、
ムリして2杯か、
それくらいしか よう残しません。


とゆう おなじみのマクラではじまりますのが、
戦後上方落語の 四天王のひとり
六代目・笑福亭松鶴さんの 得意ネタ「一人酒盛」でございます。

笑福亭松鶴(6代目)(7)

笑福亭松鶴(6代目)(7)


「一人酒盛」を、誰かで聴くというゆうことになれば、
これは 有無をいわしません。
2007年11月22日の ブログでも書きましたが、
●●●●の×××× - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ


一本足打法は、中日にいた大豊選手(令嬢は、たしか宝塚音楽学校に)も
やってましたが、やっぱり 王貞治
4の字固めは、リック・フレアーもやってましたが、
やっぱ ザ・デストロイヤー


このように、「一人酒盛」も、他の落語家もかけますが、
「一人酒盛」ゆうたら、六代目・松鶴
ただし。
六代目・松鶴ゆうたら、必ずしも「一人酒盛」とは限らず、
天王寺詣り」(てんのうじまいり)とゆわれる場合もあり。
これ、「逆もまた真ならず」ですね。


そこへゆくと、前回ブログでも書きましたが、
古今亭志ん生とゆえば、「火焔太鼓」
「火焔太鼓」とゆえば、古今亭志ん生
これは、「逆もまた真なり」になります。


どうして、「一人酒盛」は 六代目・松鶴なのか。
歴史的なゆわれや、関係者での評価は別として
かわゆらしいのです。


この落語、いたってシンプルな1席でして。
よそから上等の酒をもらい、
ひとりで呑むんは、つまらんからと
友達を呼んでくるのですが。
うまそうに呑むのは 自分だけで
友達には、肴(さかな)こしらえさせたり、
燗(かん)つけさせたりして……、
やがて、カタストロフる とゆう按配なのですが。


この身勝手な 主人公が、
底抜けに、かわゆいのです。
実生活さながらに ワガママ放題をそのまんま
高座にかけはってた という評があるのですが。
ビクターの上方落語シリーズは
録音も良好で、オススメの1枚です。


六代目・松鶴「一人酒盛」のオススメ度(☆5つが満点。★は0.5点)
ストーリー    ☆☆☆
落語殿堂入り度  ☆☆☆☆☆
初心者向け    ☆☆☆★