タカラジェンヌによる 爆笑芝居


ドラマ「ちりとてちん」で、若狭(貫地谷しほり)が
天狗座の楽屋に 出入りします。当たり前ですが。
でも 草原にいさん(桂吉弥)が和菓子たべてたりして。
どこで、着替えるのでしょうか?


という具合に、やっぱり男性中心の 落語界ですけど。
女の園 とゆえば、今も昔も これでしょう。
宝塚歌劇団


水と油と申しましょうか。
宝塚歌劇と 落語は 対極にある娯楽でしょうね。
宝塚のモットーは、「清く 正しく 美しく」 ですけど。


清く  → にごってます
正しく → 曲がってます
美しく → ちょっとぐらい不細工やないと 笑いとれません


美男美女のラブロマンスが 93%を占めますが
そんな 宝塚歌劇にも
落語をつなぎあわせた 珍作が あります。
谷正純の作・演出『くらわんか』(2005年)。
こんなんです → 宝塚歌劇専門チャンネル|タカラヅカ・スカイ・ステージ


パッチワークというか、オムニバスとゆうか。
「たらちね」「貧乏神」「たちぎれ線香」などなど、
有名な落語のエッセンスを織りこみながら
2時間半の 娯楽劇に仕立てられております。
もちろん、見目うるわしき乙女が、チョンマゲ結うてます。
「てやんでぇ」なんて セリフ いうてます。


この芝居、ちょっとゲテモノに思えたのですが、
コメディ系では、21世紀の最高峰といってもいいような。
すごい 面白かったのです。
骨格がしっかりしている落語を モトにしているので、
笑いのツボが ちゃーんと押さえられてる。


DVDは発売しておりませなんだが、
110度CS放送の 宝塚歌劇専門チャンネル
タカラヅカ・スカイステージ」(宝塚歌劇専門チャンネル|タカラヅカ・スカイ・ステージ)にて
2月29日 朝9時から 放送されます。
視聴には、しち面倒くさい 手続きがいりますが、ご参照までに。


『くらわんか』は、花組によって、
蘭寿とむ(らんじゅとむ。通称ラントム)と
音羽麗(あいねはれい。通称ミワっち)の
ダブルキャストにより 2バージョンが公演されました。
2月29日放送のんは、愛音羽麗バージョンです。


ミワっちも、ハッキリスッキリ系で、良いのですが。
ラントム!
こんなタカラジュンヌです。
→ TAKARAZUKA REVUE 公演案内


兵庫県西宮市の生まれ。武庫川学院・出身。
初舞台は、1996年。
好物は、寿司、チョコレート、千疋屋のヨーグルトゼリー。
ちなみに、マメ太郎は、成城石井の焼きプリンが好き。


長らく、花組の中堅スターとして脚光をあび、
昨年、宙組(そらぐみ)に2番手男役として組替え。
『アーネスト・イン・ラブ』や、
バレンシアの熱い花』で、ずごーく いい演技を見せました。


『くらわんか』でも、気の弱い貧乏神(通称・びんちゃん))との
かけあいは、抱腹絶倒もの でした。
いつものように、とりとめのないブログでしたが、
落語は、宝塚にも侵食してるって、ことで。おわり。