井上剛ディレクター 再び降臨


2008年1月21日(月)、第92回『ちりとてちん』。
第17週「子は タフガイ」の はじまり はじまりぃ。
演出は、井上剛さん。
おっと。もしかして、名ウィークとのほまれ高い「意地の上にも3年」(7週目)のディレクターなのですかっ。


かつ、また。
佐藤浩一・主演ドラマ『クライマーズ・ハイ』(横山秀夫・原作)の後半を担当された?
そして、なんとなんと。年末、またぞろ再々々放送を見ちゃった名作。民放とはラベルが違うとばかりに、NHKドラマ部門の底力をみせつけた『ハゲタカ』(真山仁・原作)も? 
おおっ。いやがうえにも期待は、高まる。
そんな週明けでございます。


お父ちゃん(松重豊)とお母ちゃん(和久井映見)を仲直りさせようと
五木ひろし(本人)が、ポンと手を打った 名案とは?
「夫婦にとって 大切なモノを、思い出させる」。
そんな抽象的なこと ゆわれてもなぁ。


とりあえず、若狭(貫地谷しほり)と 草々(青木崇高)は、
「夫婦(めおと)落語会」を 開くことにしましたが。
お父ちゃんとお母ちゃんにとって、大切なモノって、何やろか?
って、ゆーのも 気がひけるくらい。決まってまんがな。
「子ども」でしょ。B子と、正平(橋本淳)クン。


でもでも。「演出:井上剛」でっせ、あ〜た。(← かなりな部分、「脚本:藤本有紀」の範疇とは、重々、承知はしておりますが)。
「子ども」と思わせておいて、スペシャルなアザーを、スパっと 提示するか。
はたまた、絶妙〜な、付加価値をつけはるか。
愉しみじゃい、ホーイ、ホイ。


言うまでも ございませんが。
週タイトル「子は タフガイ」の原型は、「子は かすがい」。
「かすがい」(漢字では、「鎹」と書きます)とは、
建築現場でつかわれる金具のこと。材木Aと材木Bに打ち込んで、
AとBが 離れないよーに、補強いたします。
巨大な、ホッチキスの針と 思うて下さい。


で、2つのもんを ガッチリとつなぎとめる意味に転じます。
夫婦ゆうたら、本来は、他人。
ワガママや、ちょっとしたケンカで仲たがいして、
「別れる」「出て行け」なんてことになりますが、
お互いの血をわけた 子どもさんがおったら、
子どもさんを悲しませるよーなことは できんと自重して、
元の鞘(さや)に 収まることも 往々でございます。
で、「子どもは、夫婦をガッチリつなぐ 巨大ホッチキスの針」とゆーわけです。


ズバリ「子はかすがい」いうタイトルの落語が、ありますが。
ちょっと長くなりましたので、回を改めて、たっぷりとご紹介しましょう。
「3大人情ばなし」のひとつ、というてもええ、超有名作です。
 ↑ 「さん大人(おとな) 情(なさけ)ば、ナシ」ではなくて、「さんだい・人情ばなし」です。