町内で知らぬは 亭主ばかりなり


2008年1月16日(水)、第88回『ちりとてちん』ですが。
全国63万人の順ちゃん(宮嶋麻衣)ファンのみなさま!
ちょっと切ない展開に なりました。


若狭(貫地谷しほり)と草々(青木崇高)の夫婦ゲンカが、
かすんでしまうほどの 衝撃的事実、発覚。
順ちゃんのお腹には、ややこ(赤ん坊) が。
父親は、ゴ〜ルんとこのボンボン・友春(友井雄亮)。


向こうは、若狭塗箸製作所の跡取りやし。
自分は、魚屋食堂の ひとり娘。
どないしたら ええか。若狭に聴いてもろうたら、
草々の耳に入り、正義感に燃えた草々は、
たまたま和田家に きとった 友春にゆうてしまった。


魚屋食堂に飛びこんだ 友春は、
「順ちゃんと、結婚させてください」。
ふかぶかと 頭を下げた けど……。


とまぁ。
そんな事情はつゆ知らぬ
順ちゃんのお母ちゃん(松永玲子)は、
友春が 叱責されているところを小耳にはさみ、
「ええ情報 仕入れたで。あのアホが、どこぞの娘さんを
 だまくらかして、ややこを こさえたそうでぇ。
 どこの娘やろ? 親の顔が見てみたいわ」。
ああ、切ない。


当の自分が、話題の主なのに、まったく気づかず、
あれこれ詮索する コメディの基本型でして。
落語でも、あるハズなのですが。
うぅん、これぞとピピンとアンテナが3本立つのって、
なんだろう。


やっぱり、代表格は、「紙入れ」ですかね。
紙入れとは、お財布のこと。
主人公は、色っぽ〜い人妻から、「今晩、ダンナが留守なの」
と、お誘いをうけた 純朴なボクちゃん。
これから突撃! という瞬間、予定変更でダンナが、ご帰宅。
ほうほうのていで裏口から 逃げ出したものの、
紙入れを、落としてきちゃった。
運よく、紙入れが見つからなきゃ いいのだけどと、
翌朝、前夜のてんまつを さぐりに、
ダンナ宅を訪問するという 1席です。


当の自分が、「間男された当人」とは ゆめ疑わず、
「留守中に、女房に若い男を
 ひっぱりこまれるような 男だから」とゆー
ノー天気が、あわれを 誘うのです。


よ〜く 聴いておりましたのが、
春風亭小朝のカセット盤でございます。
抜け目のないおかみさんの 不敵さ
純朴なボクちゃんの オドオドぶり
底抜けに ひとのええ ダンナさんと
3者3様の描き分けが、見事じゃあ〜りませんか。


春風亭小朝「紙入れ」のオススメ度(☆5つが満点。★は0.5点)
ストーリー   ☆☆☆☆
爆笑度     ☆☆☆☆★
初心者向き   ☆☆☆☆★


20年も前の旧盤ですので、ご参考までに、
三遊亭円生ソニー盤を、挙げておきます。
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