かっぽう着の 似合う男


2008年1月14日(祝・月)、第86回『ちりとてちん』。
16週目のタイトルは、「人の振り見て 我が塗り 直せ」。
演出は、吉田務さんです。


かっ飛ばしの 伊勢田雅也さん。
泣かせの 菓子浩さん。
鳥瞰アングルの 勝田夏子さん。
と、ようよう、演出家の特徴がつかめるよーになりました。
はたして、吉田務さんは。


家出した夫が、妻の実家にあらわる。
草々(青木崇高)は、
もっと若狭(貫地谷しほり)のことを知りたいから、
そして、お父ちゃん(松重豊)に、
伝統の若狭塗り箸づくりに邁進して下さい、とゆいますが。
くどうよーだが、再び。どうなった、自分の落語修業は?


最初は ちっちゃな いさかいでも、
こじれたら修復不能になると 
草若師匠(渡瀬恒彦)に諭され、
若狭は、小浜の実家にあらわれますが。
お母ちゃん(和久井映見)が 飛びだした実家では、
いやに かっぽう着の似合う
弟(橋本敦)が、家を切り盛りしております。


さて。
ついに 再現ドラマで紹介されました「胴乱の幸助」。
「どうらんの幸助」とも表記いたします。
11月11日ブログで、桂枝雀東芝EMI盤とともに 
ご紹介しております。 → 酒がのみたきゃ、喧嘩をしろ、と - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ


枝雀・師匠の持ちネタは、およそ80席でしたが、
この「どうらんの幸助」、
マメ太郎の好きな 「枝雀ネタ ベスト5」に
入る 傑作です。
主人公のオヤッさんは もちろんなのですが、
前半は、「男 その2」が、
後半は、「お稽古する男」が、
「枝雀落語史上」に さんぜんと 輝いております。