「弁当」に 背筋が凍りつく


1月1日〜6日の視聴率ランキング
朝日新聞1月10日より。関東地区、ビデオリサーチ調査)。
総合では、「箱根駅伝」往路と復路が、ワンツー・フィニッシュ(27.7、25.4%)
ドラマにしぼってリストアップしますと、


3位 「のだめ」 古城のアマデウス篇 21.0%
4位 「篤姫」 20.3%
8位 「のだめ」 栄光の千秋せんぷぁい篇 18.9%
11位 「相棒」 元旦スペシャル 16.9%
12位 「ちりとてちん」 結婚式 in 小浜 16.2%
20位 「あんみつ姫の大冒険!」 14.6%


さてさて。
2008年1月10日(木)、第83回『ちりとてちん』。
予想通りに、すきま風がヒューっと、吹いてまいりました。


ロボットのように コキコキ 動きながら、
あれだけの ボケかませる若狭(貫地谷しほり)ですから、
テレビのレポーター役やって、面白くないわけがない。
次々に、仕事が入り、気づいたら、
1ヵ月のギャラは、100万円(推定です、すいてー!)。


一方、草々(青木崇高)は、留守をあずかる身っちゅうか。
「寝床」でひとり 昼定食にパクついて。つらいなぁ。
そして。背筋が 凍りつきませんでしたか!
仕事を終えて 戻ってきた若狭が、「これ、食べて」と、
テレビ局であまった弁当を、差し出した あの瞬間。


向田邦子の 何気なーい情景描写や、
山岸涼子が仕掛けた たくみな伏線に通じるよーな
脚色や 小細工なしに ドラマの流れを、ピチと一点に集約させる
見事な瞬間でございました。
風と芝をちゃんと読み、フルスィングではなく、
ムリのないフォームで飛ばした
「演出:勝田夏子」さん 快心のホール・イン・ワンでした。


こうなると、どっちが悪いんでもない。
やむを得ず 新婚夫婦に吹きこんだ すきま風は、
やがて、暴風雨に? 竜巻に?