のだめ ですぅ


2008年1月4日(金)5日(土)放送、『のだめ カンタービレ』。
あっ、本日は予定を変更して、「のだめ ちょっとだけ解剖ブログ」をお送りいたします。


面白かったですねぇ。
近年、民放のドラマで、これぞと、うなったのは、『白い巨塔』と 『のだめ』だけでございます。
2夜連続のスペシャル版も、よいではないか、よいではないか。


「ちりとて」と「のだめ」。共通点が、あります。


・ ヒロインが、天然系
・ 主演女優(貫地谷しほり上野樹里)が、圧倒的に、うまい
・ 相手役を、抑制した演技ができる男優(青木崇高玉木宏)がつとめる
・ ドラマの1回1回が、ステージアップしていくので、ハラハラどきどき
・ 「へっ?」と「ちあき・せんぷぁ〜い」が、つい口をついて、でてしまう


とりわけ、ドラマの設定が「クラシック」と「上方落語」という点。演目をきちんと紹介してくれているところが、デ・ジャブ感を誘い。
マイナーな趣味の愛好者にとっては、たまらんのですたい。


さらに。
草原にいさんの名セリフ「お前は、落語をやりたいのか、落語家になりたいんか」に象徴されるよーに。
オクレール教授が「キミは、なんのためにピアノを弾いてるの?」と、いみじくも おっしゃったよーに。
けっこう、ふだん忘れがちな、「手段と目的のねじれ」に、目を向けさせてくれてるのですわ。


とまぁ、こむずかしいお話は、おいといて。
「のだめ ヨーロッパ篇」第1夜で、千秋せんぱいがタクト振ってた


・ リヒャルト・シュトラウスティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
・ チャイコフスキー「バイオリン協奏曲」


ですが。
かつて。
「のだめ」で、ラフマニノフのピアノ協奏曲2番が、ドラマで流れていたころ。東京・池袋のHMV(CDショップです。クラシックの埋蔵量は、都内でも有数)にて、20タイトルほどは常備してある「ラフ2」の棚が、ものの見事に、からっぽぉ になってしまったことがありました。ふだんクラシック売り場に足を運ばない方が、大挙して押し寄せたのでしょう。
ですから。これから「ティル」と「チャイ・コン」のCDをお求めになろうというお方に。まったく参考にもなりませんが、マメ太郎の愛聴盤を。


「ティル」は、ですねぇ。コアなクラシック愛好者からはブーイングを浴びそうですが、これ1枚しか持ってないので、
ジョージ・セル指揮 クリーブランド管弦楽団ソニー盤。

ただし、曲と、指揮者の相性がいいかどーかは、わかりませぬ。かたや洒脱にして、一方は硬質。
華麗なバックス展開してる明治ラグビー、みたいな感じ ありかも。



「チャイ・コン」は、ですね。
ハイフェッツ(独奏)、ライナー指揮&シガゴ交響楽団RCA盤。

ブラームス&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

ブラームス&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

こちらは、音楽の友社・刊行「21世紀の名曲名盤」(2004年)でも、ぶっちぎりの1位です。やっぱ、いーかも。



で、ですね。
ちょっと、話は、もとに戻りますが。
「キミは、なんのために、ピアノを弾いてるの?」。このオクレール理論は、とても深くて。
「マメ太郎は、なんのために、このブログを書いてるの?」 なのです。
もともとは、


・ 上方落語、ひいては落語が面白いっちゅうことを、アナウンスしたいから
・ ドラマ「ちりとて」での落語ネタを、これだけ知ってるぞと、ちょっと自慢したい


という2本立てだったのですが。
最近は、ブログを更新すること(本来は、手段)が、目的化しっちゃってるかな、と。


「なんのために、●●するのか?」
この単純にして、深遠な命題に ちょびっと戻してくれまして。
「のだめ」、深いぞ。