2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

地獄八景亡者戯 (磯七さんの巻)

草若師匠(渡瀬恒彦)も、冥土に。 現世とは、悲しい別れでございましたが、 あの世では、おかみさん(藤吉久美子)との 嬉しい再会があったわけで。 死は、ただ辛い別れだけじゃない 精一杯生きたあと、次なる「生」をスタートさせる きっかけなのだと。 輪…

「桜吹雪の井上」 健在なり

昨日放送の114回『ちりとてちん』にて、 やっぱり、出ましたね。 「草若 弟子の会」の幕あき直前、 緊張の面持ちの5人が控える 楽屋から、 画面は、小浜の和田家に切り替わり、 縁側で足を投げ出している正平(橋本淳)の前を、 花びらが、1枚 また1枚と…

入船亭扇遊の「鼠穴」

(緊急 業務連絡)あけて2月17日(日)の明け方4時25分から TBS「落語研究会」で、 入船亭扇遊さんの「鼠穴」が 放送されます。 番組表は、こちら ↓ 落語研究会 | TBSテレビ 「鼠穴」(ねずみあな)は、江戸落語における お店(おたな)ものの 有名演目…

四苦八苦で、108円

2月16日(土)の『ちりとてちん』 「地獄八景」リレー落語にて、出てきたんは、 これまで ブログでも紹介した場面でしたが、 小草若(茂山宗彦)のパートだけ、 未見の笑わせどころ がございましたので、 ご説明申し上げましょう。 あの世に行ったもんは、…

タンポポを 口にくわえて

2008年2月16日(土)、第115回『ちりとてちん』。 第20週「立つ鳥 あとを笑わす」のラストデイ。 若狭(貫地谷しほり)の創作落語は、爆笑のうちに幕。 4人の弟子による「地獄八景」リレー落語も、 それぞれが、師匠(渡瀬恒彦)の稽古を おみょいだし も…

フグの毒は、四草くん

昨日2月14日(木)放送分で、貴重な証言を 聞き逃しておりました。 ひとり創作落語を考えている若狭(貫地谷しほり)をよそに、 地獄八景4人組が、 あーでもない こーでもないと、 雑談してるうち、 四草くん(加藤虎之介)が、 「ボクも、フグのくだり、 …

危篤の報の中、門弟会の幕が

2008年2月15日(金)、第114回『ちりとてちん』。 第20週目「立つ鳥 あとを笑わす」のラスト・ツー。 今日は、天狗座での「徒然亭 門弟の会」当日。 糸子さん(和久井映見)は、銭形平次のおかみさんのように 切り火して、5人の弟子を、送り出します。 が…

仁鶴さんの「つぼ算」だぁ

この土曜日・日曜日、いかがお過ごしになりますか? (緊急 業務連絡) 明日、2008年2月16日(土)、午後1時45分〜2時15分 NHK教育テレビ「日本の話芸」にて、 笑福亭仁鶴さんの「つぼ算」が。 http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=501&d…

癒すつもりが、癒されて

本日は、奈津子さん(原沙知絵)を相手に、 病床に伏している 草若師匠(渡瀬恒彦)が、 若狭(貫地谷しほり)に、心からの 感謝の念を口にしました。 若狭(貫地谷しほり)と出逢い、 たよりないコギャルを、導いていたはずが、 じつは、師匠の方こそ、再び…

20余年をへだてた「点と線」

2008年2月14日(木)、第113回『ちりとてちん』。 草若師匠(渡瀬恒彦)メモリアル篇。 本日は、奈津子さん(原沙知絵)との 語らいでした。 正太郎ちゃん(米倉斉加年)が、小浜市民会館で、 師匠の「愛宕山」をきいた 「点」と、 奈津子ライターが 若狭塗…

ケータイで、「芝浜」「鼠穴」を

月々315円。 ケータイで真打の芸を愉しめる「熱演落語」。 2月11日(月)に、あらたな3席がアップされました。 アップは、3月10日マデ。 2月中席のテーマは、「寒い噺」。 内容が、サブい、っちゅう意味じゃないっすよ。 それどころか、ちょっと 豪華ラ…

A子は、ブレンダに 似てる

2008年2月13日(水)、第112回『ちりとてちん』。 おっと。井上ディレクターの 片鱗がうかがえました。 やさぐれA子(佐藤めぐみ)は、 静おかあさん(生稲晃子)の看病と、 和田塗箸製作所のお手伝いを、しているんですが。 鈍い陽光に照らされて、粗い画…

A子の消息

突然ですが、准教授の田口です。 詳しくは、→ ロジカルモンスター 白鳥圭輔が - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ 白鳥からの音信が途絶えて、2日目。 その替わりといっては 何なのですが、 新たな、消息がありました。 A子こと、和田清海さん(佐藤めぐみ…

「死神=残酷」って、なぜ わざわざ

本日放送分の 『ちりとてちん』で。 草若師匠(渡瀬恒彦)が こんなことゆうてたんを、 憶えてはりますか? 息をひきとる直前、父親の正太郎ちゃん(米倉斉加年)が、 長男・正典さん(松重豊)のことしか 口にせえへんかったことを、 嘆いてる 小次郎おじさ…

小次郎の「小」の字は、小梅の「小」

2008年2月12日(火)、第111回『ちりとてちん』。 本日は、「小次郎メモリアル」篇。 父・正太郎ちゃん(米倉斉加年)、 兄・正典(松重豊)、 甥っ子・正平(橋本淳)と、 和田家の男子は、みんな「正」の字がついとるのに。 若狭塗り箸を 継げとゆわれた…

「さらば 師匠」の はじまりはじまり

2008年2月11日(月・祝日)、第110回「ちりとてちん」。 その昔、往年の人気番組「クイズタイムショック」で、 2月にある祝日は? とゆう問題が出され、 「建国記念日」(けんこくきねんび)と答え、 ブーになった回答者がいました。 残りの11問は 全問正…

ロジカルモンスター 白鳥圭輔が

第110回「ちりとてちん」とゆうことは、 全150回のうち、およそ、3分の2。 ベートーヴェンの交響曲7番 で申しますと、 第3楽章も、終わりにさしかかったところ。 これから、「チャッチャカチャン」ゆう パワー爆発の 最終第4楽章に突入する直前と…

朝の連続テレビ小説 私的ベスト5

明日2月11日(月・祝)には、110回をかぞえ、 「ちりとてちん」も残すところ、40回の余となりました。 「朝の連ドラ」史上、最高傑作とゆう声もあれば、 「展開が速すぎて、落ち着いて見られん」と こぼすムキもいらっしゃいます。 ではでは。出羽海・親方…

地獄八景亡者戯 (桂米朝の巻)

草若師匠(渡瀬恒彦)の ラステスト稽古となった 「地獄八景亡者戯」(じごくばっけい・もうじゃのたわむれ)。 どんな経緯で 今に伝えられているのか、 CD「枝雀 落語大全」に所収されている 戸田学さん(演芸研究家)の解説で、ご紹介しましょう。 ・ 幕…

クッククク、クッククク 「青い鳥」

2008年2月9日(土)、第109回の『ちりとてちん』。 サタディ・モーニング・フィーバー ゆうか。 たいしたもんですな。 和田家ご一行、草若師匠(渡瀬恒彦)を お見舞〜い。 ファミリーの大ボケぶりを説明する若狭(貫地谷しほり)は、 とっても、オモろい。…

もっとも有名な 「新作落語」

案の定、若狭(貫地谷しほり)は、 新作落語の 台本作りに 四苦八苦しておりますが。 古今東西、いっちゃん有名な新作落語は なんでしょう? まず思い浮かぶのが、「授業中」です。 50歳より上の世代なら、 「授業中」というタイトルは知らねど、 「やまのあ…

坂東先生 講演会「ちりとての品格」

2008年2月8日(金)、第108回の『ちりとてちん』を ご覧になられた みなさま。 こんにちは、坂東マリリンです。 おかげさまで、拙書『ちりとての品格』(NHK研究所) たいへん ご好評をいただいております。 そこで、本日放送分から、 「ちりとて人」(…

「篤姫」との差は、6ポイント

2008年2月7日(木)、第107回の『ちりとてちん』。 タレてます。 草若師匠(渡瀬恒彦)は、救急車で搬送され 5人の弟子(ひとりの息子 含む)は、はじめて 余命いくばくもないことを知るわけですが。 5人の弟子が、悲嘆にくれる描写が、とても平板です。…

え? 福田首相が、新作落語を

春風亭小朝さんの独演会に参りましたところ。 ええ情報を、ゲット。 情報っちゅうほどのことも ないんですが。 「とにかく、みなさま。騙されたと思って、 ウチに帰ったら、ぜひ調べてみて下さい」 小朝さんが、こう念を押すほどに、 福田首相に そっくりな…

地獄八景亡者戯 (桂枝雀の巻)

全40集の「枝雀落語大全」シリーズ(東芝EMI) 第10集「地獄八景亡者戯」は、 [rakuten:rakugo:787345:detail] 桂枝雀さんが、はじめて「地獄」を手がけた ライブ録音です。 ネタおろしという緊張もあったはずなのですが、 なんという疾走感でしょうか! …

談志に、こんな息子がいたとは

2008年2月6日(水)、第106回「ちりとてちん」。 常打ち小屋づくりを 願いでた師匠(渡瀬恒彦)に、 鞍馬会長(ゴリさん)は、 天狗座で、若狭との師弟落語会をやってみい それを成功させたら、考えたる、と。 会長からの提案を、 若狭(貫地谷しほり)と…

地獄八景亡者戯 (桂吉朝の巻)

「地獄八景亡者戯」(じごくばっけい・もうじゃのたわむれ)。 昨日の再現ドラマでは、サバにあたって おっちんだり。 本日は、フグの毒にあてられて 冥途ツアーで遊山する バカ旦那一行が 現れたり。 どげんな 落語たい? まるで 不見識で、不真面目で、不…

「神の目」を 授けられてもぉ

2008年2月5日(火)、第105回の『ちりとてちん』。 ちがう。ちがうんだよなぁ。 今日は、大きなうねりが、ひとつ。 5人の弟子を集めて、 草若師匠(渡瀬恒彦)が宣言したんは、 「常打ち小屋を、作る」。 ついては、天狗芸能の鞍馬会長(ゴリさん)に 相…

大阪落語の 「大恩人」

18週目のラストにて、 草若師匠(渡瀬恒彦)の ひと言がきっかけで、 若狭(貫地谷しほり)は、オリジナル落語を 手がけることになるわけですが。 いわゆる新作落語って、どないしてできるんか。 まぁ、昭和の場合ですけど、 「ビクター落語 上方篇」シリー…

宇宙人、UFOに だんご3兄弟

本日は、立春ですね。 暦で、「立春」の文字面(もじづら)をみると、 「立川談春」を、連想しませんかっ。 夏には、扇風機の「涼風」スイッチ押すたびに、 「涼風真世」を 思い出すよ〜に。 2008年2月4日(土)、第104回「ちりとてちん」。 第19週目「地…