「ミー&マイガール」みたいに


2008年3月15日(土)、第139回「ちりとてちん」。
24週目「蛇の道は、ヘビー」の最終日。
あまり、タイトルには関係なかった展開でございましたが、
おお。おおおおおおお。


優れたドラマの条件に、
「ジクジクっとして、ポン」が、あります。
どうゆうことかと ゆえば。


ドラマですよってに、困った事態があるのは必須。
それも ひとつだけでは、印象うすいので、
困難は、2つ3つと重なります。
それが、薄皮をはがすように、なかなか解決せず、
あら、気づいたら、みんなポン! と解決していた
とゆう展開なればこそ、
「おおっ」と マグマが爆発するわけです。


たとえば、ミュージカル「ミー&マイガール」。
→ 404 Not Found | 宝塚歌劇公式ホームページ
舞台は、古きよき時代のイギリスで、
名門貴族の跡取りとして、隠し子ビルに白羽の矢が立ちますが、
遺言書に残された条件は、
「貴族にふさわしい教養・ふるまいを、身につけること」。
でも、ビルは下町で育った その日暮らしのヤンキー。
おまけに恋人サリーも、魚市場ではたらく下町娘です。


で、この「ミー&マイガール」、
2時間半のうち、2時間まで、


・ ビルが教養を身につけることをいやがって
・ 後見人である叔母マリアと、まっこう対立
・ オールドミスのマリアと、ジョン卿は、好いた同士だが、素直になれない
・ サリーは、ビルの立場を考えて、姿をくらます
・ 貧乏貴族ジェラルドは、借金問題に四苦八苦
・ 同じくジェラルドは、美人貴族ジャッキーに惚れてる
・ そのジャッキーは、財産目当てでビルに肉弾攻撃をしかける


とまぁ、問題につぐ問題が発生するのですが、
そこは、20世紀を代表する名作だけあって、
最後には、すべての問題が、一挙に解決して、
3組のカップルが、めでたく誕生します。
その作劇術の見事なことといったら!


たいてい、詰まんないドラマゆうのは、
困難がひとつづつ、チマチマと解決されたり、
いくらフィクションでも、
「その解決法、ムリあるんじゃないの」だったり。


そんでもって、
今週の「ちりとて」ですが。
おお、「脚本・藤本有紀」&「演出:人情味の吉田努」による
素晴らしき コラボレーションでございました。


本日放送前まで、ドラマ内には、
困ったトピックスが 山積でございまして。


・ 小草若の失踪、ならびに 落語家廃業宣言
・ A子が継いだ 塗り箸製作所の将来
・ 小次郎さんの 当たらん宝くじ
・ 草若の名跡を、誰が継ぐか


これら すべてが、本日、ヒロシの手を借りんでも、
ポンと 解決しちゃいました。


しかも、名ウィークとの誉れ高い
7週目「意地の上にも、3年」での スペシャルゲスト登場と
→ 親子の情愛やねぇ - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
8週目「袖すりあうも 師匠の縁」での 小浜市民会館の縁を、
→ 2007-11-23 - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
フューチャーしちゃったりなんか しちゃったりして。


さらには。
「箸」と、はてなの「茶碗」を、かけたり。
「ふるさと」を キーワードにしたり。
若狭が、落語家として、成長する様子も見せたり。


かくして、来週は、オーラス前の第25週目
「大草若の 小さな家」に 参りますですたい。


♪ 広〜る空にぃ、雲ひとつぅ 流れぇ(by 子門まさと)
インガルスさんですね。


いよいよ、固定資産税のナゾ、
敷地は、何坪か、が 明らかになりますか。