後期印象派 スーラのごとく


2008年1月26日(土)、第97回『ちりとてちん』。
第17週「子はタフガイ」の ラストでございましたが。


演出の「テニクシャン井上」。
その色づかいは、後期印象派スーラのごとく
桜吹雪を散らせるテクも、光りました。


交通渋滞に巻きこまれたとかで、
午後2時に到着するはずの
ヒロシ(五木ひろし)が、こなーい。
若狭(貫地谷しほり)は、持ちネタ「天災」を
引き伸ばして、時間稼ぎをしますが、
それも、ジ・エンド。


「やっぱ、ウチはダメな子や」と
高座で、ことばに詰まっちゃった その瞬間。
お父ちゃん(松重豊)が 立ち上がって、
「♪ 祭りが近いと、汽笛は呼ぶがぁ」
お母ちゃん(和久井映見)が産気づいた
みそかの晩に、
病院で、声をふりしぼった
「ふるさと」を、再び 歌いはじめました。


両親が 仲だがえしたら、
子どもらが、「どないしよう」と知恵をめぐらし、
その子どもらが、行き詰ったら、
両親が、救いの手を差し伸べる。
やっぱ、正典さんと糸子はんにとって
「かけがえのないモノ」は、
若狭と、正平(橋本淳)。
「子どもら」だったのですね。


と、若狭&草々の新婚カップルは、オチをつけて、
なにわに帰還するよーですが、


品行方正にして、和田家の「叡智」と
評される 長男・正平クンは、
「メリー大学」のパンフレットを、ビリビリにして、
人知れず、苦悶の形相で、涙を流していました。
ホラー映画ならば、このまま
狼男に変身しそーな 雲行きです。
グレちゃ、あかんぞ、正平。



あっ、ここで、市況速報が入りました。
東京マーケットで起こりました
サブプライム A子問題」ですが、
ついに、小浜マーケットにも、
波及した とのことです。
第一報ですので、詳しいことは、わかりませんがっ。
元「ちりとて」財務官の 榊原いくええすけサン、
ひと言。


「だから 言ったじゃないですか。
 マーケットの閉じた土曜日に
 露見するなんて、憶測が憶測を呼ぶだけ。
 しかも『ちりとて証券取引所』の
 新しい会長が、就任した 翌日ですよ。
 週明けからは、マーケット 大荒れになりますね」