ヒロシは、かすがい?


2008年1月19日(土)、第91回『ちりとてちん』。
第16週「人の塗り見て 我が塗り直せ」は、
昨日で、「順ちゃん&友春」篇が、ハッピー・ジ・エンド。


本日、「若狭&草々」篇も、これからお互い、
いい刺激を与えあおうやないか って具合で、ひとまずジ・エンド。


でも、ジ・エンドってない 「正典&糸子はん」篇ですが。
和田塗箸店に ヒロシ ひょっこり あらわる。
4年前、小浜の海岸でB子とあった折、糸子はんがくるまで待てんで、
先に帰ってしまったことが、気にかかり、店を訪れたのです。
糸子はんは、電話もらっても本気にせず。ならば……。
というわけで、次週17週目「子は タフガイ」になだれこみます。


気になったんは、正典さんの 「それにしても、秀臣さん、
なんで、あっさり、ひとり息子が魚屋食堂の跡をつぐのに
認めたんやろう」という ひと言。
そして、A子は、いま、どこに。


昨日のブログ ●●●作、×××演出 だったら - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ ですが、
・ 現代日本のコメディ (映画「有頂天ホテル」など)
・ 宝塚や明治座のような、商業演劇
・ 1960年ごろの アメリカ演劇 (「セールスマンの死」)
・ ギリシャ悲劇 (「オイディプス」「エレクトラ」などなど)
の骨格だけでも ご理解していただければと存じまして、こさえました。
演劇を志す若者は、ぜひ 基本型として 押さえておきましょう。


本日の放送分を見ておりまして、「アメリカ演劇」篇を、
ちょっと手直ししたくなりました。
二番煎じで、くどいんですけどぉ。


● アーサー・ミラー作 「塗り箸マンの死」


秀臣社長は、銀行からだけではなく 闇金融にも手をだし
200万円だった借金が、雪ダルマ式に 利息がふくれ
10億円の負債をかかえていることを、告げた。
そして、力なく、「お前たちの好きなようにしなさい」
そういい残し、その場を去ったが、
突然、自動車の急ブレーキの音が、キ、キー、ドォーン。
通夜の席で、
ゆかりの人々が涙にくれる中、小次郎おじさんが、
分不相応なキャデラックを乗りつけて、弔問に訪れる。
200万円を融資した ヤミ金の元締めこそ、小次郎さんだったのだ。
喪服姿の静夫人は、夫の棺にすがって、
「これで自由になったのよ。借金も 利息も なくなってね」。
キャデラックに戻る小次郎に、甥っ子の正平が駆け寄った。
「目的のためには、手段を選ばんゆーことが、わかったわ。
おじちゃん、アメリカ留学の資金、貸してくれ」
「ほやけど、年利2000%で、ええんこ?」。
本葬を待たずに、ボストンバックひとつをかかえ
友春と順子は、小浜の街を あとにした。   (幕)


小田島恒志・教授、いががでしょうか?